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東工大資史料館へようこそ

 東京工業大学は,今から遡ること130余年,明治維新後間もない1881(明治14)年,墨田川のほとり蔵前の地(江戸幕府の米蔵のあった浅草御蔵跡)に,国立の東京職工学校として誕生しました。規模は小さくても,日本に近代工業を根付かせ,その発展を担う人材を育成するという高い志をもって開学したのです。それ以来,この蔵前精神を受け継ぎつつ“究理”と“精技”の2つの旗を掲げ,社会の近代化と高度化に貢献するとともに,本学自身も3学部,6研究科,4研究所,45研究教育施設からなる世界有数の理工系総合大学へと大きく発展してきました。2011~2012年にかけて行われた130周年記念事業を通して,本学の来し方行く末に想いを馳せる中で生まれたのが本資史料館構想で,2013年4月に開設にこぎつけました。これも規模は小さくても,本学の歩みと我が国の工業教育史をしっかりと記録し公開することにより,関係者の精神的な拠りどころとするとともに,明日を切り開く活力の源となるような未来志向の資史料館にしていきたいと考えています。積極的なご活用とご支援をお願いします。

平成25年6月 東京工業大学博物館長 大谷 清

 先日,コーヒーを飲みながら,資史料館をどう説明したものかと悩んでいたときに,ふと,こんなことを思いました。コーヒーの味を引き立てる香りのようなものではないかと。本学の過去・現在・未来に関わる仕事ができるという意味では働き甲斐があります。学内外の関係者の皆さんのご理解とご協力を得て,本学の軌跡を描くとともに,明日を切り開く手伝いをしたいと張り切っています。資史料館の醸し出す“香り”によって,大学に必要な若手を引き付け活性化することができれば,この上ない喜びです。文書と文章を駆使して,本学の魅力を発信していきたいと思います。同窓の方々が子供や孫に我が母校を熱く語りたくなるような,そして就活中の学生がエントリシートを書いたり面接の準備をしたりする際に参考になるような,さらには受験生やマスコミが注目するような情報の収集・整理・保存・公開に努めるとともに,社会から期待されている理工系リーダー大学としての本学の立場にふさわしい資史料館にしていきたいと考えています。

平成25年6月 東京工業大学資史料館部門長 広瀬 茂久