過去の展示会・催し物

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平成22年度 開催

東京工業大学百年記念館 第12回特別展示・講演会
東工大大岡山キャンパス ーその歴史と未来ー

期日 : 平成22年11月4日(木)~12月3日(金)
 1923(大正12)年9月の関東地震で蔵前のキャンパスが罹災した東京高等工業学校は、同年末に、田園都市株式会社(現・東急)が土地取得を進めていた大岡山に新キャンパスを求めました。しかし、移転時に得られたのは3つの飛び地で、そのうちの2つは鉄道で隔てられているという、キャンパスを計画するのがむずかしいもので、そこに仮校舎が分散して建てられたものの、1929(昭和4)年に大学に昇格した本学の震災復興事業を円滑に進められないような状況でした。三鷹への再移転を検討せざるを得ない事態になって、大岡山の商店街から移転反対運動が起こったほどです。ここで、大井町線の新設用地として本学土地の割譲を希望していた目黒蒲田電鉄株式会社(田園都市株式会社の後身)が地元の地主との土地交換の仲介を引き受け、現在の大岡山キャンパスの敷地外形が大岡山駅北側をのぞいてほぼ固まったのが1931(昭和6)年頃で、その過程で本館の位置が決まり、それに先行して、分析化学教室と水力実験室が別棟でつくられました。そして、本館後ろには実験工場群が、石川台地区には建築材料研究所、資源化学研究所、精密機械研究所が建てられました。これらの建物がすべて完成した1938(昭和13)年の時点で、ようやく大岡山キャンパスの骨格が整ったといえます。
 戦中・戦後の厳しい時代が終わり、1960(昭和35)年頃から、高度な技術者の養成が日本の発展のために急務とされるようになったのにともなう学科・専攻の増設や定員増にあわせて、多くの建物が新設されました。それらは予算獲得にともなって次々に建設され、いまでは建物がかなり密集した感じのキャンパスになっています。1938(昭和13)年当時と比べると、大岡山地区の建物の延床面積合計は4倍弱になっています。
 キャンパスの整備を図るべく、計画がいくつかつくられましたが、その提案が実現したのは一部だけでした。その一方で、本館前にプロムナード(広場の設置)を配して人が集える場に変えたとか、東工大蔵前会館(TTF)建設の際にキャンパス境界の塀を廃止して地域との関係を連続的にした(地域への貢献)とか、新設附属図書館を地下に建設する(地下の活用)など、キャンパスのあり方についての新しい提案も近年見られるようになってきています。
 このような変革期に創立130周年を迎えるにあたって、本学の発展のためにも、大岡山キャンパスの今後について考えることは重要な課題といえましょう。
 今回の展示会は、大岡山キャンパス形成の過程、折々の将来計画、キャンパス内の有名建築などを紹介しながら、一般の人々にも門戸を開きつつ、シンポジウムやキャンパス・ツアー、ギャラリー・トークをあわせ行って、これからの大岡山キャンパスのあるべき姿を模索するための手がかりを提供しようとするものです。

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平成21年度 開催

フェライトの80年 
〜東工大とTDK 日本オリジナルの発明が世界的事業に〜

期日 : 平成21年10月13日(火)~20日(火)
     10:00 〜 17:00 会期中無休/入場無料 
     *但し、初日は13:00〜

会場:東京工業大学百年記念館1階 展示室

主催:東京工業大学, TDK株式会社
協力:東京工業大学百年記念館, TDK歴史館

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平成20年度 開催

機械遺産第3号「足踏旋盤」里帰り展示・講演会
ーマザーマシンの原点をみるー

期日 : 平成20年11月22日(土)
 東京工業大学には,明治8(1875)年頃,日本で製作された,最初期の全鍛鉄製足踏旋盤があります。山形の人,伊藤嘉平治が,わが国の民間最初の機械類製造工場「田中製造所」(明治8年からくり儀右衛門こと田中久重創設,現東芝)で学び,山形に帰って製作したものとされ,昭和17年(1942)年,東京工業大学に寄贈され,工作機械研究の参考に供されてきました。
 その後,愛知県犬山の博物館明治村に寄託展示されてきましたが,日本機械学会創立110周年記念事業としての「2007年度『機械遺産』第3号」に認定表彰されたことから,今回の里帰り展示と講演会を行うことになりました。

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東京工業大学百年記念館 第11回特別展示・講演会
坂本一成 建築展『日常の詩学』

期日 : 平成20年10月2日(木)~21日(火)
 坂本一成は、主に住宅設計を通して、建築とは何なのか、人間と建築の関係はどうあるべきなのかを考え続けてきた建築家です。その作風は、初期の「閉じた箱」から、より開かれた「領域」をつくることへの関心へ、さらには建築の構成要素のより自由な関係性へと変わってきましたが、その底流にあったテーマは、制度化された日常を再考しつつ組み替えながら、建築の「より自由なあり方」を模索することに、坂本の言葉で言いかえれば、「日常の詩学」にありました。
 その主要住宅作品を中心にした展覧会「坂本一成 —— 住宅:日常の詩学」展が、2004年秋にドイツ・ミュンヘンを皮切りにデンマーク、ノルウェー、エストニア、チェコを巡回し、ミュンヘンで10万人以上、ほかの会場でもそれぞれ数千人を集めるなど、好評を博しました。今秋東京工業大学で開催する「坂本一成 建築展『日常の詩学』」は、その展覧会の帰国展であるとともに、この巡回展を通じてヨーロッパの文化人から得た坂本の作品に対する評価を日本側がどう受け止めるかを考える機会を提供するものでもあります。それは、坂本一成のこれまでの歩みを振り返りながら、90年代以後、「建築」という概念が拡散し、従来の建築観が相対化されていく状況の中で、これからの建築について模索する試みのひとつにもなると思われます。
 このヨーロッパの巡回展がスタートしたあとに、坂本は、ミュンヘンの集合住宅の国際コンペに入選するとともに、「東京工業大学Tokyo Tech Front(仮称)」を設計し(日建設計と協同、現在建設中)、また熊本の「宇土市立網津小学校」のコンペの実施設計者に選ばれていますので、それらについてもあわせて展示します。
 会期中にはシンポジウムを1回、ギャラリートークを2回行う予定です。シンポジウムでは、坂本のモノのつくりかたやその背景にある建築観を解読しながら、現代日本の建築界の状況についても議論が交わされる予定です。またギャラリートークは、坂本本人が自作を解説するとともに、聴衆からの質問にできるだけ応えようというものです。

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東京工業大学百年記念館 第10回特別展示・講演会
光で拡がるネットワーク -レーザーと光通信-

期日 : 平成20年7月17日(木)~26日(土)
 光を通信に利用して、たくさんの情報を速く遠くへ伝えることが今や当たり前のことになってきました。光通信はインターネットや携帯電話を支えており、世界中の情報を居ながらにして手に入れられるのはご承知のとおりです。ここに至るまでには、日本のいろいろな研究機関が発展の中心的な担い手となり、光信号を伝送する光ファイバや光源となる半導体レーザなどで、数多くのすばらしい発明を行ってきました。東京工業大学は光通信の研究初期の時代からこの分野に携わり、高性能半導体レーザなど現在の光通信の主流となる多くの発明を行っています。
 この特別展示では、光通信を支えるレーザとそれを中心とする光エレクトロニクスの世界を、東京工業大学がこれまで行ってきた研究も交えて、原理から実際まで広く紹介したいと思います。次代を担う小中学生のための実験コーナーも設けてあります。光を伝送する原理とともに、実際の半導体レーザと光ファイバ、多くの情報を速く遠くまで送る光通信のしくみ、また、最先端光エレクトロニクスとして、一般向け国内初公開となるレーザテレビ、高精細映像技術など、さまざまな内容の展示と講演をお楽しみいただければと思います。
(来場者数:約1,500人)

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平成19年度 開催

東京工業大学百年記念館 第9回特別展示・講演会
進化するスーパーバイオワールド

期日 : 平成19年7月19日(木)~28日(土)
 「生命」の理解度が文明のバロメーターといわれます。生命といえば人類の長い歴史の上で、つい最近まで不思議で神秘的な存在でした。ここ半世紀ほどで目を見張るような発展をとげ、最近ではバイオという言葉が社会一般的にも定着しつつあります。東京工業大学においても最初は小さな流れでしたが,古くからバイオの芽を育み注目すべき成果を上げてきています。本展示では私たちの先達の仕事を交えながら本学におけるバイオ関連分野の研究成果のうち、社会との関連が深いものを中心にご紹介します。次世代を担う小中学生のための実験・実演コーナーも設けてあります。テレビコマーシャルに出てくる洗剤の酵素パワーやドリンク剤のビタミンB2、さらにはバイオセンサー、世界最小の分子モーター、人工核酸、人工臓器から再生医療、そしてスケールの大きな時間生物学や、分子進化学まで、世界をリードしている活動を紹介します。
(来場者数:1,557名)

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平成18年度 開催

東京工業大学百年記念館 第8回特別展示・講演会
「先端ロボットの世界:社会に役立つロボットの創造」

期日 : 平成18年7月22日(土)~7月30日(日)
東京工業大学では,世界最先端のロボット研究拠点を作る21世紀COEプログラムが実施されており,多くの関連分野の研究者が結集して真に実用的なロボット群を開発しています。本展示・講演会は,ロボットの展示や講演会を通じ,現在開発されている最先端の「社会に役立つロボット」の研究開発現状をご覧いただくことを目的に企画・開催いたしました。
(来場者数:3,840人)

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東京工業大学百年記念館 第7回特別展示・講演会
ホログラフィー サイエンスからアートへ

期日 : 平成18年5月11日(木)~5月23日(火)
光の干渉や回折といった物理現象を巧みに利用して光を操る,先端的で美しい技術「ホログラフィー」の魅力を多くの方に知っていただくために,ホログラフィーのアート作品や歴史的・技術的価値のあるものを一堂に集めた展示会と講演会を開催しました。
(来場者数:2,508人)

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平成17年度 (地下収蔵庫改修工事のため,開催なし) 

平成16年度 開催

東京工業大学百年記念館 第6回特別展示会
ナノ ワールド展 - ナノからピコへの挑戦 - (電子顕微鏡がみせる新たな世界)
 
期日 : 平成16年12月14日(火)~12月18日(土)
本展示会では,東京工業大学がリードしてきた電子顕微鏡の開発と研究の歴史を紹介し,その過程で出会った様々な物質が見せるナノオーダーの不思議な世界を展示するとともに,ナノスケールの顕微法が幅広い分野において応用されている,東京工業大学21世紀COEプログラムなどの研究についても紹介しました。
(来場者数:916人)

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東京工業大学百年記念館 第5回特別展示・講演会
東工大の生みの親 G.ワグネルが開いた近代日本陶芸・先端セラミックスの美・用・学の世界
 
期日 : 平成16年10月5日(火)~10月10日(日)
ゴットフリート・ワグネル先生は,東工大創立期の外人教師(在職1884~1892)で本学の設立と発展およびセラミックス分野の創設に大きな貢献をした方です。G.ワグネル先生の陶磁器やセラミックス産業への貢献を検証すると共に,現在まで生き続けるワグネル先生の美(美術的視野)・用(工業生産)・学(学術的発展)の精神をコンセプトに展示・講演会を企画・開催いたしました。
(来場者数:1,545人)

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平成15年度 開催

東京工業大学百年記念館 第4回特別展示・講演会
神原周 記念展示・講演会 ~高分子新時代への道~
 
記念展示・実験コーナー : 平成15年10月15日(水)~18日(土)
講演会 : 平成15年10月17日(金)
本学名誉教授の故神原周の業績を紹介すると共に、「高分子新時代への道」という表題どおり最先端の高分子材料等についても展示致しました。また、講演会ではノーベル化学賞受賞者であり、神原門下の白川英樹先生を始めとし、高分子に関する著名な先生方をお招きし、プラスチック、ゴム、繊維などに関するお話をしていただきました。
[開催案内][ポスター]

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富山県立富山中部高等学校「大学探検」

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